GORE-TEXウェアのメンテナンスについて

汚れはウエアの性能の大敵です。
GORE-TEXウエアは定期的に洗濯をし、
汚れを落とすことで長く快適に使うことができます。
洗い方、撥水回復、保管の仕方をご紹介します。

GORE-TEXウエアのメンテナンスのメリット

メリットその1:シームテープ剥がれなどを防止し、製品が長持ち
体からは常に汗がでています。また、日焼け止めや制汗剤、保湿クリームなどでもウェアの内側に汚れがつくことがあります。これらの汚れを放置するとシームテープなどの接着部分が剥がれやすくなったり、防水透湿膜であるGORE-TEXメンブレンの機能が低下します。
洗濯してウェアをキレイにしておくことでこれらを防止し、長く快適に使用することができます。

メリットその2:撥水機能が回復
撥水が低下する原因のほとんどは表面に付着した「汚れ」です。この汚れが水を弾くための支えとなる撥水基を乱します。「汚れ」は目に見えるもの以外にも汗や脂、煙、雨の中に含まれているチリやホコリなど多岐にわたります。撥水機能が落ちたかなと思ったらまずは洗濯をして汚れを取り除いてください。
GORE-TEXの撥水基は熱をかけることで元通りに整列する特徴があります。洗濯後は撥水回復を実施して頂くことでより水の弾きが戻ります。
すべてのGORE-TEXウェアには耐久撥水加工(DWR)が施してあります。洗濯では耐久撥水加工はほとんど低下しませんので、こまめに洗う方が撥水を維持することができます。

GORE-TEXウエアの洗濯方法

GORE-TEXウェアは家庭で洗濯することができます。
ドライクリーニングについては、洗濯表示をご確認ください

洗濯取り扱い表示を確認
①洗濯機で弱い洗濯可(液温は40℃以下)
②漂白剤使用禁止
③低い温度でのタンブル乾燥可(上限60℃)
④日陰の吊り干し
⑤アイロン可(底面上限150℃)
⑥ドライクリーニング不可
⑦石油系溶剤による弱いドライクリーニング可
⑧弱い操作のウェットクリーニング可
⑨40℃以下の液温で手洗いが可能
⑩タンブル乾燥禁止
(参考:消費者庁 新しい洗濯表示

洗濯~乾燥
1)すべてのファスナーを閉めます。袖口は一番広げた状態でベルクロを軽く止めます。ドローコードは一番緩めておきます。
2)ウエアが絡むのを防ぐため洗濯ネットに入れて洗濯機にいれます。
3)家庭用液体合成洗剤を規定量よりやや少なめに投入します。(この時柔軟剤、芳香剤、漂白剤は使用しないでください)。
4)しっかりすすぎます。時間・水多めがポイントです。洗剤残りは撥水低下の原因になります。
5)すすぎが終わったら水をきって、陰干しします。完全に乾かしてください。

撥水回復
ウェアが乾いた後、温風乾燥機に約20分かけると撥水がより回復します。また、アイロンの場合は、低温設定・スチームなし・あて布をしてゆっくりアイロンをかけます。その際はファスナー部分などを避け、生地のみにアイロンが当たるようにしてください。

動画で見るGORE-TEX ウェアのお手入れ方法